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第69部・お肌を守る

(2252)水虫 5人に1人は菌がいる 無症状でも感染させる恐れ
北國新聞(朝刊)2018年06月23日付

水虫の検査のため、足の皮膚を採取する牛上助教=金沢医科大病院
 足の指の間がむずむずとかゆい。梅雨時は、水虫の患者が増える時期でもある。快適な生活を目指し、水虫に悩まされないための注意点を知っておこう。

菌を感知して炎症

 水虫の原因は白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)だ。高温多湿の環境で増殖するので、梅雨時に患者が増えるのである。

 水虫になると、なぜ、かゆくなるのだろうか。金沢医科大病院皮膚科の牛上敢(つよし)助教は「白癬菌は皮膚に付着すると、皮膚の表面である角質内で増殖します。そして、角質の下の生きた表皮細胞が菌を感知すると炎症を起こして、かゆくなります」と説明する。

 水虫の治療のための塗り薬はいろいろ種類が開発されている。薬を1日1回塗れば、大概の場合は1カ月ほどで改善してかゆみをほとんど感じなくなる。

 牛上助教は薬の使い方について、知ってほしいことが2点あると話す。「かゆみや皮むけなどがない部分を含めて、足首から下の全体に満遍なく塗ること」と「症状が消えた後も1〜2カ月ほど、塗り続けること」ということだ。白癬菌は症状のない部分にもいることがあるので、足全体に薬を効かせる。そして、症状がなくなっても菌を全てやっつけたとは限らないので、薬の使用を続けてだめ押しするのだ。白癬菌を確実に断つための約束事と言える。

再発を繰り返す

 水虫は治療法が確立され、大勢の患者が皮膚科で治療を受けている。それなのに、水虫がなくならないのはなぜだろうか。牛上助教は「足に水虫の菌がいる人は国内に2500万人もいると推定されています。国民の5人に1人に当たり、治っても再び感染している人も多いのでしょう」と推測する。5人家族なら1人は菌がいる計算だ。

 足に白癬菌がいても無症状の人もおり、全員が治療を受けているわけではない。症状がない人からも、菌がうつる恐れはある。いくら治療しても再発を繰り返す患者の場合、家族が無症状ながら菌を持っていたというケースもあるそうだ。

 牛上助教は感染しないためには▽自分用のスリッパを決めて他人がはだしで使ったものは避ける▽風呂マットは小まめに洗濯する▽足を小まめに洗って清潔にする―ことを勧める。

 患者なら、通気性のよい5本指靴下やサンダルを履けば白癬菌が増殖しにくい。清潔がいいと聞くと、軽石で足をゴシゴシ洗う患者がいるが、これは間違いだ。「小さな傷ができて菌が入りやすくなる。軽石を繰り返すと防御反応によって皮膚が厚くなり、薬が効きにくくなります」という。

 足がかゆくなったら、ドラッグストアなどで水虫の薬を購入して塗っている人も多いかもしれない。もちろん、効果があれば問題ないが、薬が合わないとかぶれて、さらにかゆみが増すことがある。「水虫が悪化したと思って塗り続ける人がいますが、ある薬でかぶれても、違うタイプの薬に変えれば、ほとんどの患者さんは治ります」と牛上助教は紹介する。

 そもそも、水虫のような症状でも、別の病気の可能性もあり、この場合は水虫の薬をいくら使っても治らない。おかしいな、と感じたら皮膚科を受診しよう。



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