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第69部・お肌を守る

(2261)新生児にきび 石けんで洗い、保湿しっかり 生後3カ月頃、自然に治る
北國新聞(朝刊)2018年07月22日付

新生児にきびができた赤ちゃん。生後3カ月ほどで自然に治るケースがほとんどという(金沢医科大病院提供)
 生後1カ月ほどの赤ちゃんの顔に、赤いプツプツができることがある。思春期の子どもを悩ます「にきび」に似て、先端に白い芯のようなものがあったり、膿(うみ)がたまっていたりするようなら、赤ちゃん特有の「新生児にきび」かもしれない。

 思春期の子どもや大人のにきびなら、以前の記事で紹介したように塗り薬や膿を押し出す方法で症状を改善できる。新生児にきびも同じように治療するのだろうか。

治療は必要ない

 金沢医科大病院皮膚科の八田順子助教は「新生児にきびは通常、治療は必要ありません。スキンケアをしっかり行えば生後3カ月頃までに自然と治ります」と説明する。1日1回、石けんで顔を洗い、保湿剤を塗って乾燥を防いでいればいい。石けんはよく泡立てた方が肌のきめ細かい部分にまで入り込んで汚れを落とし、洗った時には流れ落ちやすいのでお勧めだ。一方、お湯だけでは皮脂を流すのは難しい。

 八田助教によると、新生児にきびは自然に治るので、大人のにきびのように、外用薬や器具を使って膿を出す必要もないという。

 なぜ、生まれたばかりの赤ちゃんに、にきびができて、治療しなくても治るのだろうか。

 八田助教は「男性ホルモンが影響すると言われています」と話す。新生児では男性ホルモンが一時的に過剰に分泌されるため、毛穴から皮脂が盛んに出てくる。この皮脂が毛穴を詰まらせ、炎症を起こしてにきびができるのだ。ちなみに、新生児にきびができるのは男の子が多いが、女の子であっても、男性ホルモンがあるので、新生児にきびができることがある。

 赤ちゃんは生後2〜3カ月までは男性ホルモンの血中濃度が高く、その後、徐々に低下するため、それに伴って皮脂の分泌も減少し、生後3カ月頃には新生児にきびも軽くなるケースがほとんどという。

 「母乳やミルクが原因ですか」と医師に尋ねる親もいるが、思春期や大人のにきびと同様、新生児にきびも食べ物は関係ないそうだ。

様子見守り相談を

 新生児にきびと同じ時期に起きる皮膚炎に乳児脂漏性皮膚炎がある。原因は新生児にきびと同じく一過性の過剰な皮脂の産生・分泌で、最初にプツプツができるのも一緒だ。

 脂漏性皮膚炎では、このプツプツがある状態から、皮膚がガサガサしてきて、特に頭や眉毛(びもう)部などに厚いかさぶたができたりする。

 脂漏性皮膚炎ではあまりかゆみを感じず、かいて血だらけになったり、こすりつけて皮膚がむけたりすることはない。症状は新生児にきびと同じく、生後3カ月頃に軽快していく。しかし、自然に治る時期を過ぎてもかゆみを感じる湿疹が続くときは、アトピー性皮膚炎かどうか、医師に調べてもらう方がよい。

 新生児期は新生児にきびや脂漏性皮膚炎などの皮膚炎が起きやすいが、適切なスキンケアで自然に軽快していくことが多い。しかし、なかなか治らないとか、または気になる症例があれば、皮膚科を訪ねて医師に相談しよう。



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