top 応急手当Q&A 休日当番医 リンク集 お問い合わせ
北國健康生きがい支援機構

医療記事特集
丈夫がいいね
トップページ > 医療記事特集

医療記事特集
丈夫がいいね

第70部・昔の常識、今の非常識

(2279)薬の服用時 食べ物との相性に注意 たばこやサプリも用心
北國新聞(朝刊)2018年09月23日付

食べ合わせに注意を呼び掛ける金大生=金沢市内
 薬を服用する際、水やさゆで飲む人がほとんどだろう。ビールや日本酒などアルコールは厳禁で、お茶や牛乳を避けることも今や常識になっている。しかし飲み物だけでなく、食べ物に注意をしているだろうか。

 「体によいとされる食べ物でも、薬との相性で気を付けるべき食べ物は確かにある」。金大の教員らが参加する「健康・環境・教育の会」のアカンサス薬局(金沢市石引1丁目)の船坂龍善薬剤師は力を込める。この薬局では薬学生たちが実務実習に励んでおり、学生が作った啓発用の資料が掲示されている。

 例えば、納豆。血液をサラサラにする薬で知られる「血栓塞栓(そくせん)症の薬」を服用している場合、納豆を食べると、薬の効果を弱めてしまう。これは納豆のビタミンKが影響している。同じようにビタミンKを大量に含む青汁も注意が必要で、ホウレンソウやシュンギク、コマツナもたくさん食べるとよくない。

みそ、しょうゆも

 チーズは結核やうつ病の薬と相性が悪い。一緒に体に入れると、チーズに含まれる「チラミン」が体内にたまり、中毒症状を引き起こして高血圧や頭痛、発熱、発汗などが起きる。チラミンはワインやみそ、しょうゆにも含まれており食べ過ぎには注意が必要だ。

 グレープフルーツは、ジュースで高血圧や不眠症の薬と飲むと、相性が悪いことが知られている。これは果実に含まれる「フラノクマリン」が薬の効果を過剰に高めたり、副作用を起こしたりするからで、グレープフルーツそのものはもちろん、夏ミカンやハッサク、ライムもだめだ。

 「ただし、かんきつ類が全てだめというわけではありません」。アカンサス薬局の松下ゆつき管理薬剤師によると、バレンシアオレンジや温州ミカン、レモン、デコポンはフラノクマリンを含有していないため、問題ない。

 ジュースと同じく飲み物では、コーヒーやエナジードリンクなどカフェインを含む飲料は抗生物質、気管支ぜんそくの薬と服用すると問題がある。この場合、頭痛や吐き気を催す恐れがある。

 食べ物からは離れるが、たばこも要注意。ニコチンと糖尿病の薬では血糖値が高くなる、消化性潰瘍の薬では胃腸の痛みが治まりにくくなるなどを引き起こす可能性があるのだ。このほか、サプリメントを愛用しているときにも、薬との相性に気を付けたほうがよい。

種類違えば大丈夫

 「好物と、服用しなければいけない薬の相性は大丈夫なのか」。不安や疑問を抱いたときには医師や薬剤師に相談するのがよい。松下氏は「同じ効果をもたらす薬でも、違う種類であれば、問題ないことがある。飲み合わせ、食べ合わせを考えることに合わせ、自分の食生活を見直すのもいいでしょう」とアドバイスする。

 しかし、人間は時に失敗する。相性の悪さをうっかり忘れ、当該の食べ物を摂取した上で、薬を飲んでしまった。船坂氏は「まずは焦らないことが大事。何か体に異変があれば、かかりつけの病院や薬局に相談してほしい」と話す。

 薬も飲み物も食べ物も同じく口から入れるもの。相性があることを忘れないようにしたい。



Copyright (C); THE HOKKOKU SHIMBUN All Rights Reserved.
〒920-8588 石川県金沢市南町2番1号 北國新聞社広報部 Maill : info@kenko-ikigai.com