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第71部・やってみよう「眠活」

(2290)「眠らない国」 睡眠時間が足りない 過去40年で40分減
北國新聞(朝刊)2018年11月03日付

各国の平均睡眠時間
 健康に生きていく上で、毎日欠かすことができないのが睡眠だ。実際、一日どのぐらい眠る時間を確保しているだろうか。7、8時間の人もいれば、5時間程度の人もいるだろう。

 本来、人間はどのぐらい寝る必要があるのか。金沢医科大睡眠医学センター長の堀有行医師は、アメリカの国立睡眠財団(NSF)の指標をもとに「18〜64歳では7〜9時間が望ましいとされている。個人差はあるが、それより少なければ睡眠不足になるおそれがある」と話す。

有業者は顕著

 しかし日本では毎年のように、眠る時間が減っている。

 国の社会生活基本調査ではその一端が見える。睡眠時間は1976年に8時間14分だったが、91年に7時間42分となった。96年に2分増えたものの再び減少に転じ、2016年に7時間37分となった。特に有業者は76年の8時間1分から、16年までの過去40年で40分近く短くなっている。

 ちなみに、石川県も11年の7時間49分が、16年には7分短くなり、富山県も7時間46分が2分短くなっている。

 睡眠時間の減少は生活様式の変化が考えられる。40年前と比べ、娯楽が増え、店舗の営業時間も延びている。堀医師は「パソコンやスマートフォンが普及したことも影響しているでしょう」と語る。

女性が不足しがち

 日本は世界的に見ても「眠らない国」になっている。

 経済協力開発機構(OECD)が2018年に公表したデータによると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、27カ国で最も短い。男女別では、女性が男性より13分短く、家事や子育ての中心になりがちな女性の睡眠時間が削られていることが推測される。

 日本の睡眠時間は各国の平均よりも1時間3分短く、日本に次いで短い韓国よりもさらに19分短い。これに対し、最も長いエストニアは8時間50分で、日本より2割以上長く眠っていることになる。

 「日本は韓国と並び、主要国の中で圧倒的に寝ていない。数値は平均睡眠時間であることから、さらに眠っていない人がいる可能性がある」と堀医師は指摘する。

 平均睡眠時間が最も短い日本は一方で、世界一の長寿国である。睡眠不足が健康に直結するかはまだ解明されていないが、1979年の米スリーマイルアイランド原発事故や、86年に発生したスペースシャトル「チャレンジャー号」の事故には睡眠不足が関係していたとの指摘がある。「居眠りによる交通事故が少なくない。睡眠を軽んじてはいけない」と堀医師はくぎをさす。睡眠不足は人生に大きな影響を及ぼす恐れがあるのだ。

 

 第71部では、不眠症、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの悩みを交え、豊かな生活を送るために欠かせない睡眠時間の把握や安眠のこつなど快眠を促すための活動「眠活」を紹介する。



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