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第73部・目指そう適正体重

(2323)レコーディング・ダイエット 書いて見返し、食欲を自制 減りにくくても続ける
北國新聞(朝刊)2019年02月24日付

レコーディング・ダイエットでは口に入れた物を全て記録していく
 バナナやコンニャク、炭水化物抜き。世の中には、さまざまなダイエットの方法があふれている。適正体重を目指す上で、どの方法が効果的なのか悩んでしまうが、専門医が勧めるのは「レコーディング・ダイエット」。飲み食いした全ての物を記録し続ける方法である。

 金大附属病院内分泌・代謝内科の竹下有美枝助教はレコーディング・ダイエットの利点と狙いについて「紙とペンがあればできる。書いて見返すことで、食べたい欲求を自分自身で抑える」と説明する。

気付きが生まれる

 3食はもちろん、おやつのチョコレートや休憩で飲んだコーヒーも余さず書き込む。余裕があれば日々の体重も記録する。

 随時書くため、メモ帳など持ち運びしやすい物を使う。スマートフォンやパソコンのメモ機能を活用するのも手だ。「『何にも食べていないのに太ってしまう』と話す人ほど、書き出すことで気付きが生まれる」と竹下助教は話す。

 金沢市内に住む中高年の女性は体格指数(BMI)が28だった。肥満とされる25を上回っており健康診断で糖尿病と脂肪肝が分かった。「すぐにでも、改善が必要」と医師から指導され、レコーディング・ダイエットを始めた。

 女性は自分では小食と思っていたが、メモ帳を見返すと、毎回食後に砂糖を入れた紅茶を飲み、仕事や家事の合間にあめ玉をなめていた。1週間に1度だが、風呂上がりにはアイスクリームを食べていた。4グラムの角砂糖は1個で15キロカロリー、あめ玉も一つ4グラムならほぼ同じ。アイスクリームは約200キロカロリーである。書き出した結果、女性は「ちょっとだけと思っていたけど、意外と間食をしている」と気付かされたという。

 量を知ると、自然と間食はしなくなった。適度な運動を心掛けたこともあって、女性は3カ月で5キロの減量に成功した。「書くのが面倒なときもあったが、家族の励ましがあって続けられた」という。現在はさらに5キロ減り、リバウンドもしていない。血糖値や血圧も改善された。

3食のバランスを

 レコーディング・ダイエットを効果的に続けるためには、ポイントがある。一つは、3食のバランスを保つことだ。

 竹下助教は「ダイエットで過剰に炭水化物を減らす人がいるが、空腹感が強くなり、活動・思考力が落ちる可能性がある。精神的にもつらい」と話す。日本糖尿病学会は、たとえ糖尿病を患っていても、1日の摂取カロリーのうち5〜6割を炭水化物でとるよう紹介している。体には適量の炭水化物が欠かせないのである。

 もう一つは前向きな気持ちを持ち続けることだ。不健康にならない減量は約3カ月で5〜10%減が目安になるが、多くのケースでは一定期間を過ぎると、体重が減りにくくなる。この時期に投げ出さないことが肝心だ。

 竹下助教は「楽して健康に体重を落とす方法はない。気落ちせず続けることが大切。もし家族に減量中の人がいれば、『頑張っているね』と声を掛けてほしい」と助言する。コツコツ取り組むことが減量への第一歩になる。



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