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第73部・目指そう適正体重

(2326)筋肉を使う(上) 腹式呼吸で横隔膜運動 おなか、風船に見立て
北國新聞(朝刊)2019年03月09日付

21日の国際ヨガの日に合わせて開かれたヨガ体験会。椅子に座ってポーズを取り息を吐く参加者=野々市市文化会館フォルテ、野々市中山
 体重が気になって本欄を読もうとしている方は、まず、おなか一杯に息を吸い込んでみてはいかがだろう。

 おなか全体が風船になったようなイメージを頭に浮かべるとよい。思いっきり空気を体内に入れて、息を吐き出す時には力を入れないように静かに。腹式呼吸である。

 金大附属病院リハビリテーション科長の八幡徹太郎医師は「腹式呼吸が医学的に効果が十分なのかは分からないけれど、心掛けた方がよい呼吸法ではないでしょうか」と、やや控えめに勧める。

手足と同じ筋肉

 八幡医師によると、それなりの理由がある。呼吸で使われる横隔膜は手足と同じ性質を持つ筋肉でできているからだ。

 大きく息を吸い込み、横隔膜を上下に動かせば、一定のエネルギー消費が生まれる。つまり、手足を動かしたのと同じような効果が得られるのだ。

 テレビ番組を見ている人ならば、番組の合間に大きく息を吸い込んで、吐き出すだけでも横隔膜が運動し、筋肉を動かしたことになる。趣味や家事など何かをしながら取り組むには打って付けなのである。

 「眠たくなる午後の会議でも、腹式呼吸ならば、やっても目立たない。眠気を吹き飛ばせるし、頭の中もすっきりします」と八幡医師は指摘する。

ヨガにも通じる

 呼吸で筋肉を動かすという考え方は、インド発祥のヨガ、中国発祥の太極拳など、東洋が育んできた健康法の知恵にも通じる。

 北國新聞文化センター金沢本部でヨガを教える井上道代さんも「心と体をつなぐ基本は、呼吸にある」と指摘する。

 インストラクターである井上さんによると、膨らんだおなかが徐々にしぼんでいくように、できるだけ長く、息を吐くと健康によいそうだ。

 「深く、ゆっくりと吐く。しぼんだ風船に自然に新鮮な空気が入っていくようなイメージです」と井上さんは説明する。

 風船のようにおなかを膨らませ、静かに息を吐き出すという呼吸法は、八幡医師が勧める冒頭の腹式呼吸にもつながる。

 冬場の食べ過ぎ、運動不足を反省して適正体重への復帰を目指す向きには、お手軽な方法ではあるが、八幡医師は、呼吸だけで痩せることができると過信してはいけないと、次のようにくぎを刺してもいる。

 「人間はもともと直立二足歩行をして進化してきた動物です。狩猟をしなくなった現代人は慢性運動不足の状態になっています。腹式呼吸だけではなく、1日に1万歩を目指してウオーキングをするなど1日に30分から1時間の運動習慣を意識して取り入れる必要があります」



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