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第73部・目指そう適正体重

(2327)筋肉を使う(下) 「骨で座る」姿勢改めて 居住まいを正したい
北國新聞(朝刊)2019年03月10日付

「骨で座る」のではなく、居住まいを正したい。体幹筋に活躍の場を与えることになる


 冬場の食べ過ぎを自覚している人は、いすに座る普段の姿勢が、適正体重を目指す妨げになっている可能性がある。筋肉に楽をさせてしまっているからだ。

 金大附属病院リハビリテーション科長の八幡徹太郎医師は「『骨で座る』姿勢を改めてみてはどうですか」と勧める。

体幹筋を使って

 「骨で座る」とはどんな状態なのか。

 八幡医師によると、机にほおづえを付いて座るなど、言ってしまえば「だらしない座り方」である。鉄骨や木材など建材を組み合わせたビルや家屋のように、人体を骨の構造だけで支え、座っている状態のことである。

 「楽な姿勢で座ることは、言い換えれば腹筋や背筋など体幹筋をできるだけ使わないようにしている、ということ。姿勢を正すだけでも、筋肉を使うことになり、ある程度のエネルギー消費が生まれる」と八幡医師は話す。

 座っている時も有効に筋肉を使うためには、丸まった背筋をピンと伸ばし、足もできるだけ組まないようにするとよい。

 70代以上の人ならば、具体的なイメージとして自身の父母、祖父母の居住まいを思い出してみてはどうか。畳の間では正座をいとわず、普段から背筋はピンと伸びていた、という記憶が浮かぶ人もいるはずだ。

昔の人はスリムだった

 文明の利器が普及するにつれて、本来狩猟生活を送っていた人間が、だんだん筋肉を使わなくなってしまった、というのが八幡医師の持論だ。現代人は「慢性運動不足」という指摘である。

 だからこそ、バスに乗った時にはできるだけつり革につかまって立ち、建物内ではエレベーターではなく階段を使うようにしたい。

 「昔の人はスリムだった、と思い返す人が多いのは、それだけ人々が日常生活で筋肉を使っていたという証しなんです」と八幡医師は語った。

 前回紹介した腹式呼吸とともに普段の居住まいを正すことは、便利な現代の日常生活で使う機会が少なくなった筋肉に活躍の場を与えることにつながる。

 幸い、例年よりも春の訪れは早いようである。筋肉を動かすにはよい環境だ。「この時期を逃してしまうと、そのままダラダラと1年が過ぎてしまいますよ」と八幡医師は背中を押す。



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